回生薬局TOPカイセイ薬局 情報コラム社長の想い ≫ 上海の東洋医学の薬局を見せていただきました。上海レポートその6

上海で、知人の紹介で薬局を見学させていただき、医師でもある経営者に色々なインタビューをさせていただきました。

この薬局では、東洋医学を学んだ医師が薬局で患者さんを診断して、そして生薬を選びおくすりを処方します。

そのお店の目的が実に明確であり、そしてその目的にそった方法論が自然になされているところに改めて気付かされました。


社長の想い

■上海の東洋医学の薬局を見せていただきました。上海レポートその6

2015.03.15


佐賀県伊万里市の回生薬局(かいせいやっきょく)です。

上海出張の折に、上海の東洋医学の薬局を見学させていただく機会にめぐまれました。

今回研修でお世話になった方の知人の方がお知り合いの薬局ということで、なんと通訳もかねてご案内いただきました。



東洋医学の薬局での会話は、ものすごく東洋医学の専門用語が出てきます。

ですから、ただでさえ難しい中国語のさらに上をゆくコミュニケーションの難しさがあります。

心より感謝いたします。


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さて、わかりやすく表現するとしたら「漢方薬局」と書くべきなのでしょうけど…

日本の東洋医学である漢方は、現在中国などでおこわなわれている東洋医学とは厳密には内容がかなり違いますのでこのような表現にさせていただいております。

 

 

 

 

さて、今回見学させていただいたこの薬局ですが、

医師が経営されていて、複数店舗出店されています。

 

 

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お店は、300坪くらいで、一般品や雑貨もあつかっていますが、生薬をつかった医薬品や健康食品がメインのカテゴリーのようです。

 

そのお店の一角に、東洋医学の中薬のコーナーがあります。



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中薬コーナーでは、お客さまのご相談に応じて、生薬を選んだり、お渡ししている風景を見ることができました。

 

この一角だけものすごく神聖な雰囲気でした。

 

 

この中薬コーナーの特筆すべきところ、日本と大きく違うところがありまして…それは、


薬局の中に お医者さんが居て、診断をして処方を決めているということです



この薬局は、代々、医師が経営をされているそうです。

 

上の写真でも、丁度診察してお薬を選んでいるところを見ることができました。

 

 

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上の写真が医師でもあり、社長さんであり、この店の伝統を引き継いで居おられる方です。

 

中国では、お医者さまの免許は日本のように一種類ではありません。

西洋薬を学んだ医師と 東洋医学を学んだ医師、あとは鍼灸の医師と、免許も数種類あります。


この社長さんは、東洋医学を学んだ医師ですが、自信にみちた振る舞いが、なんとも誇らしく印象的でした。

 

「街の代々歴史ある薬局は、大学病院の東洋医学にも追いつけないくらいの経験と実績があります」

とおっしゃっていました。

 

 

 

さて、東洋医学のお薬といえば、生薬で構成されています。

 

ですから、当たり前の話ではありますが…その原料となる生薬の良し悪しが最大のポイントです。

 

 

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この薬局は歴史もあるので、古くから生薬の流通経路もしっかり確保されていて

 

ご自身の取り扱う生薬にはかなりの自信を持っておられました。


これまた誇らしげに生薬の一部を見せていただきました。

 

 

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これらの生薬は、患者さんの体質や症状にあわせて、それぞれ処方を組み合わせていくのですが…

 

下の写真のように1日分ずつ、ざっくりと材料をわけていきます。

 

 

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そして、1日分ずつの処方薬ができあがったら、患者さんが自宅に持ち帰り 自分で煎じて飲まれるというわけです。

 

日本の漢方薬は、飲みやすいようにインスタントコーヒーのように顆粒状に加工したものが一般的ですが…

このような古くからの東洋医学に馴染み、経験がある患者さんは、煎じる生薬をセレクトされるそうです。

 

そもそも、このお店を選ぶ患者さんは生薬を煎じたりすることに抵抗がない方が来られることがほとんどのようです。

 

 

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今回の見学を通じて、様々なことを学ばせていただいたのですが、最も印象的だったのが…

 

なんのために、だれに、なにを提供するお店だということが実にはっきりしているなという事です。

 

このお店のような形式は、日本では法律の関係で不可能なのですが…

 

東洋医学でお客さんを治療するために、東洋医学の医師が診断して、東洋医学の生薬を提供する

という当たり前の流れがこのお店にはありました。

 

 

その人その人、選ぶ医療や薬はその人の意思決定であり、どれが良い悪いという話ではありません。

 

ただ、その医療を望む人にきちんとその医療を提供するために、日本にもこういう当たり前の流れがほしいと感じました。

 

 

できないこと、そしてできること そういうコントラストもはっきりと感じさせていただけたよい視察となりました。

 

 

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